金箔について

About Gold leaf

金沢およそ450年の伝統、金箔

日本の金箔生産量の98%以上を占める金沢。金箔は、金閣寺や日光東照宮などの歴史的価値が高い寺社仏閣をはじめ、漆器、陶器などさまざまな工芸品に使われています。加賀藩の藩祖 前田利家公の時代から受け継がれてきた36種の伝統工芸と共に、金箔も発展してきました。幕府から箔打ち禁止令が出ている中、どのように金沢で金箔が発展してきたのか。前田家の文化奨励や、北陸の気候風土がどのように影響したのかなど、金箔の歴史と、製造工程をご紹介します。
金箔の製造工程

金箔の製造工程

金箔はおよそ1万分の1〜2mmの薄さです。
約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばすと、1万分の1mmという薄さとなります。極限の薄さまで延ばすには、卓越された職人技と、金箔づくりを左右すると言われている紙仕込み、金箔づくりに適した気候などあらゆる要素が必要とされています。加賀百万石の時代から400年以上の時を越え、金沢の地に継承されてきた金箔づくりをご紹介いたします。
金箔の歴史

金箔の歴史

日本の金箔は99%以上が金沢で作られています。
金沢で金箔が初めて作られたのは、加賀藩の藩祖前田利家公が、豊臣秀吉より朝鮮の役の際に命を受けた文禄2年(1593年)と言われています。
また、金箔が金沢で高いシェアを誇る理由として、幕府から箔打ち禁止令が出ている中でも、加賀藩の細工所を中心に箔の隠し打ちが続けられていきた結果、限られた材料で量と質を求める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたからと言われています。