二
技術伝承の拠点として
工芸品を中心とした工房では、伝統的な技法や継承するため、作品づくりと並行し研究開発を行なっています。古典的な名作には、現代でもかなわない、高度な技術が用いられていることもあります。こうした歴史的な作品の研究を通して伝統的な手技を学ぶ一方、これを新しい現代の技術と融合させたものづくりを進めています。また、日本全国の工芸の産地とも連携をすすめ、職人たちと対話を重ねながら、その想いに寄り添った作品づくりに取り組んでいます。金沢箔とともに、日本の伝統工芸を後世に伝えていく活動もしています。
また私たちは工芸品や食品の原料となる金箔から製造しています。ここから、各商材のものづくりがスタートしているとも言えます。箔づくりは、それぞれの職人が分業しながら行うのが一般的でした。箔一ではこれを改め、一貫して生産できる体制をつくりました。このことで、工芸品や化粧品など、お客様の手元に届く最終形態に合わせた最適の箔を作れるようになっています。