第一工場建設の頃
第一工場は、1989年に竣工しました。 これは、当時の伝統工芸の企業としてはとても大きな投資でした。
挑戦的な事業ともいえますが、ただ私たちの感覚では必然的な出来事でもありました。 そのころは、金沢箔工芸品の販売は順調に伸びてきており、生産能力が不足していました。
また、箔打ちの工場が七塚(かほく市)にあり、箔貼り・工芸品づくりは山王(金沢市北部)で行っていました。場所が離れていたため、行き来の負担も少なくありません。さらに、当時の山王の工場は住宅地にあったため、作業につきものの騒音などを考えると、これ以上の拡充が難しい状況にありました。